皆さま、パワハラってご存じですか?
なんて、今や知らない人の方が少ないですよね。
ウチの会社の社長もですね、とんでもないパワハラ社長なんですよ。
今まで比較的ホワイトな職場・ホワイトな上司にばかり当たって来たので、パワハラなんて名前は聞くけれど自分とはどこか無縁な、ニュースの中にしか存在しないものだと思っていたのですが。
そんなニュースを見聞きするだけでも心が痛むのに、実際に目の当たりにすると、自分が直接受けた訳じゃないのにこんなにも精神的ダメージを受けるんだな……という、そんな体験談と対策について書いていきたいと思います。
とんでもない、と言っても、世の中にはそれこそ逮捕されてニュースになるぐらいもっと酷い人もたくさんいるのは知っていますが、ウチの社長にもそんなニュースデビューをしていただくために、まずはここでその華々しい経歴をご紹介したいと思います。
まずパワハラの種類と言いますか、私の知る限り直接人を殴ったり物を壊したりといった事は無く、ひたすら言葉の暴力のみです。
はい、証拠の残りにくい、実に巧妙な……いえ、卑劣なやり口ですね。
その上、一応、理不尽な暴言は吐かないのです。
主に、ミスをした部下を必要以上に責め立てるという、正論を後ろ盾に付けた責め方なのです。
次に暴言の具体例ですが……。
人格否定のための、
「バカ」
「頭おかしい」
なんて序の口。
「障害者」
「キチガイ」
という、今では放送禁止用語が絶え間なく続くのです。
こんなの、実際に言われている本人じゃなく横で聞いているだけでも気分が悪くなってきますよね?
因みにこれでもまだまだライトな方で、もっと具体的に書いたら、伏字も追いつかず記事ごと削除されそうなので、これよりもっと酷いのだという事だけ知ってください。
そしてその暴言がまぁ長いこと長いこと。
単に長いだけじゃなく、同じことを5回は繰り返すんですよね。
例えば、
「お前頭おかしいって。障害者か? 分かる? それ障害者と変わんねーぞ? なぁ、分かる? 完全に障害者じゃん?」
……という感じで。
この繰り返す癖は別に暴言を吐く時だけに限ったことではないので、何が彼をそうさせているのか分析する気も無いですが、語彙力に乏しいという事だけは確かでしょうね。
語彙力というか学が無い、お里が知れる、といった感じかな?
そんな風に1人に暴言を吐き始めたらしばらくは解放されないという事はご理解いただけたかと思いますが。
そうやって捕まるのは大体、私の直属の上司に当たる方で。
殆ど毎日、しかも1日に何度も捕まるという事はつまり、あまり仕事が出来る方ではないのですが、それでも彼にしか分からない、分からない事があれば彼に聞くしかない事はたくさんある訳で。
つまり、彼が捕まれば仕事の手が止まってしまう人が沢山出る訳です。
効率厨であり、仕事の手が止まる事を最も嫌う自分の言葉やモットーに矛盾することになることに、社長自身が気づいていないのが問題なんですよねぇ……。
語彙力や学の無さにも通じますが、社長は自分が仕事が出来る方向に頭が良いと思ってるみたいなのが……笑えてしまいますよね?
このままだとただの悪口になりそうなので、真面目な方向に話を戻しますが。
実は私自身は、このパワハラを実際に受けたことはまだ一度もありません。
しかし重ねますが、そばで聞いているだけでも気分が悪くなったり、仕事の手が止まったりと、間接的に、精神的にも仕事の進捗的にも被害は受けています。
そしてそれは当然、私だけではなく、社内のほぼ全員に被害が及んでいる事でしょう。
パワハラというのは単体物理攻撃に見せかけて、実は全体魔法(しかも毒などの状態異常)をかけているようなものだと、ゲーム脳の私は考えます。
そんなパワハラ社長に何かしらの形で一矢報いたい!
という訳で私は常にその音声を録音することにしました。
対策と言うにはあまりに言い古されたような方法で拍子抜けするかも知れませんが、正直、撮っておくに越したことはないと思います。
実際、警察からマスコミやネットまで、何処に持って行っても面白いことになりそうな声をバッチリ撮ることも出来ましたしね。
その内容については……また、いつか機会がありましたら。